今更そんなこと、知りたくなかった。


私ね、92年に解散するまでずっとチェッカーズのファンだったんですよ。
どのくらい好きと言われても困るけど
GOのWINTER TOUR以降FINALを除く全部のツアー(夏・冬)とも2回づつ行くくらいのファンだったんです。
FINALに行ってないのは勿論チケが取れなかったからです。当日会場まで行って、ダフに5万出せと言われて泣いて帰ってきたんです。
よく誰が一番好き?と聞かれたけど、私は「CHECKERS」のファンだったので解散以降は特に誰も追いかけてません。
そのあともずっと芝居は好きだったしそのもっと後にはTHE YELLOW MONKEYと出会うしで
正直言って忘れてましたよ彼らの事なんて。ライブビデオ見返す事なんてしなくなりましたよ。

でも好きだったんだよ本当に今でも好きなんだよ、「皆さんダンスは好きですか」のMCに血を滾らせたのはウソじゃない、
HEART IS GUN、Long road、愛と夢のFASCIST、You love rock'n roll、BLUES OF IF、Standing on the rainbow。
くるくるまわりながら器用に演奏するアブラーズ、そして完璧なコーラスのダイヤモンズ。
好きだったんです。再結成なんてしなくてもあの記憶は私の宝物さ。


そのメンバーのおひとりがつい先日暴露本を出されたわけなんですよ。
その名も「チェッカーズ」という・・・「もうすべてを話そう」なんて副題までつけて・・・
大病を克服されたあとだということもあってマスコミにもちょこっととりあげられてました。
売り上げに貢献したくて最初は買うつもりだったその本をパラ見していらい、もう、あたまぐわんぐわんしてるんす。
私は「暴かれた解散の真相」とやらにぐわんぐわんしてるんじゃないんす。そんなことわかるさぼんやりとぐらい。
あの時私たちに綺麗事言ってたのがメンバーの優しい嘘だってことぐらいわかるさ。
私がショックだったんわね。
彼に元メンバーに対する敬意とか思いやりとか、そして私たちファンに対する配慮とかそういうものがね
一切欠けていることに打ちのめされたんですよ。
そこに書かれた恨みつらみの一言一言、メンバーに対する暴言、ファンの気持ちの間違った解釈、
そしてそれを「正しい事」と思いこんでいる著者の態度に打ちのめされたんです。
もちろん生きていくための手段として、そして話を面白おかしくするために過激に書かなきゃ意味がないっていうのはわかりますよ。
でもその対価に売られたファンの気持ちってなんなんだ。
それでも大変だったね、気持ちわかるよ、なんでも思う存分書きなさい、なんて態度で迎えないといけないのか?
元気になってほしいさ。
がんばってほしいさ。
幸せになってほしいさ!!!!
でもモクさん。
あなたは私たちのことを、あれを書いている間一瞬でも思い出してくれたの?
私たちが最高に幸せだった時をまるまる否定して
私たちがどんな思いをするのか一瞬でも、ほんのちょっとでも考えてくれたの?
それとも、そんなことももうどうでもよかったの・・・・?


そして更に腹に据えかねるのはね
それに便乗したワイドショーや女性週刊誌の煽りですよ
どうしてあんなにも何も調べずに本当じゃないことを言えるんだろう。
私は昔からワイドショーも女性週刊誌も大嫌いですがそうじゃない人だって沢山いると思う。
それを否定はしません。
でもゴメン、言わせて。
あいつらは最低だ。
誰だってほんの少し調べればわかるような事実を曲解して歪曲して都合のいいところだけつまんでポイ。
それで「報道」とか言ってんじゃねーよ。正しいことした気になってんじゃねえよ!!!!!


今度の9月21日はチェッカーズデビュー20周年。
人に歴史ありの言葉通り、メンバーもファンもいろんなことがあった20年ですよ。
その最後の一年に
こんな出来事は要らなかった。
要らなかったよ。
ほんとうに。